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四国新聞掲載、原文まま
母乳の代わりとなる国産の乳児用争体ミルクの店頭販売が東日本大震災から
8年となる11日からスタートする
水や電気がなくても授乳できることから、政府は粉ミルクと同様に災害物資位置付け
後押しする方針だ
過去の災害では国内で使用例が少ないなどとして海外製品が敬遠された例もあり
普及に向けては利用者の不安解消が欠かせない
江崎グリコが販売する液体ミルクは125ccの紙パック容器入り賞味期限は6カ月
常温のまま浦乳瓶に移すだけで飲ませることができる
ただ希望小売価格は1本216円で、グリコの粉ミルクとの同量換算で3〜4倍程度の出費になる
明治も近く発売する
内閣府は普及に向けて「男女共同参画の視点からの防災・復興の取り組み指針」
に申体ミルクの使用に関する説明を 2019年度中に加える考え
液体ミルクは群馬県渋川市や東京都文京区、大阪府箕面市が備蓄方針を示していて
内閣府は先行例を指針の付属資料で紹介する方向だ
厚生労働省も「授乳・離乳の支援ガイド」の見直しに響レ、使用方法に関して理解が進むのを前提に
備蓄品として活用できると明記する予定だ
災害に遭った自治体に示す「支援のポイント」にも争体ミルクの説明を加える見通し
母乳の代替品はメーカーによる広告などが制限されるため、認知度の向上が課題になる
北海道地震などの被災地では国内で使用実績が少ないとして届けられた海外製品が
使われないままになった経緯もある
日本栄養士会は「災害時における乳幼児の栄養支援の手引き」を作って啓発を始めている
担当者は「乳が最良だが、与えられない場合に争体ミルクを使う選択肢があることを
理解してもらいたい」と話す