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亀飛行機2







令和3年の四国新聞に掲載していました、そのまま載せています






全日空サンの亀は空を飛ぶことができる









成田空港で24日午前、A滑走路にカメ一匹が侵入し、同滑走路が12分間閉鎖された。


国土交通省成田空港事務所によると、出発便5機が最大15分遅れた。


この中には機体に大きなウミガメの親子が描かれた全日空の旅客機もあり、


会員制交流サイト(sNs)上では「見送りに来たのか」などの声も上がった。




成田国際空港会社(NAA)などによると、カメは全長約30センチ、重さ約2・1キロで、


滑走路上をゆっくり歩いていた。




滑走路閉鎖の原因は部品落下や鳥の衝突が多く、小動物は珍しいという。


日航のクアラルンプール行き定期便のパイロットが、誘導路から滑走路に入地点にカメを見つけ、


管制官に連絡。空港職員が捕獲した。




この機体の後に控えていたのがウミガメの親子が描かれた那覇行きの便。


全日空によると、機内ではカメの侵入で停止しているとのアナウンスが流れた。


客室乗務員も「お客さまもクルーも非常に和やかな雰囲気で出発できた」と話していたという。






「見送りに来たのか」





成田空港のA滑走路で見つかったカメ=24日午後






令和3年10月26日のYahho ニュースに掲載していました、一部分をそのまま載せています(前田さん)



■愛らしかった「ミドリガメ」が


 しかし、実はこの亀、アメリカザリガニと並んで、最悪の外来生物といわれる、ミシシッピアカミミガメ(以下、アカミミガメ)だったのだ。


「亀の種類は環境省に問い合わせて確認しました。たぶん、滑走路近くにある調整池からやってきたのではないか」と、空港職員は言う。




教えてもらった場所をグーグルマップで見ると、A滑走路の西側に雨水を集めるための池が設けられている。


長さ約400メートル、幅約50メートル。この池から滑走路の北端まで1キロほどもある。


通常、アカミミガメの移動範囲は半径500メートル以内だが、それ以上の距離を移動する個体もいるという。


捕獲された亀は全長約30センチ、重さ約2キロと、かなり大きかった。




環境省外来生物対策室の前田尚大さんによると、もともと、アカミミガメはアメリカ南部に生息していたもので、幼体がペット目的で大量に輸入され、


「ミドリガメ」として販売された経緯がある。


「輸入が始まったのは1950年代の後半。もっとも多かった90年代半ばには年間100万個体にも達していたようです」と、前田さんは言う。




筆者も昔、夏祭りの「亀すくい」の露店でミドリガメをよく見かけた記憶がある。


甲羅の大きさは5センチほど。鮮やかな緑色のかわいらしい亀は子どもたちに大人気だった。


しかし、こんなに巨大に成長するとは、まったく想像しなかった。


「とても飼いきれない、ということで、野外に放されてしまうケースが多かったのではないかと思われます」(前田さん)