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ツィート1A




平成31年4月


A2・退避があと3分遅れていると・・・職人さん達が



 灯台の修繕作業もほぼ終了


仮設足場の解体作業も順調に進み堤防の付け根付近だけとなり、平行して灯台の片付け中のことです


風が少しずつ強く吹きだしてきて海上でも短時間で三角波が目立つようになって来たなあと思った矢先


海況の急変が始まってしまいました、海が荒れ始めてから僅か20分くらいでこのような状態になったと


記憶しています


素人のデジカメですからタイミングが上手く合わないため


波の大きさの迫力は伝わりにくいかもしれません






堤防に残っている撤去に間に合わなかった

仮設足場です



大きい波飛沫は電線の高さを

超えていました



時々灯台全体が隠れて

見えなくなります





 退避して、職人の皆サンとしばし待機 この避難場所までの所要時間は6〜7分程度です


堤防は平たんのように見えますが長年の波に削られて結構デコボコの状態と段差が数か所あります


風飛沫が強く、手にはまだ小物を持っていますので手ぶらのようにスムーズにはいけません


退避中にも波は来ないようにと願いながら進みましたが退避場所までの距離と時間が感覚的に長く感じられました


職人サン達もカッパの中までずぶ濡れの状態です





波が治まった堤防全体です



堤防の曲がり角から灯台を望みました



波に洗われていた灯台です




穏やかな瀬戸内海、風光明媚な青い海的なイメージがあるかもしれませんが


近場の女木島や小豆島近辺でも局部的にこのような状況に陥ったことがありますし


また灘の付く名称の海域はけっして伊達ではありません


海業の方や、海上保安庁の方々は詳しく存じていらっしゃると思います





天候回復後、全ての被害状況の有無確認の後で



こんな平和的な波だったらよかったのに・・・申し訳ありません、少し不謹慎でした


もっとも人的、物的被害が皆無でしたので後録として語れますが


海上保安部の監督官の方は事前に、この海域が荒れるのを察知していたのか


我々が退避完了すると同時くらいに来られました


監督官の所属地先は朝日新町ですがこの現場までかなりの距離があります


職人サンは道具を身体に装備していますので、もし退避が後3分遅れて・・・写真のような波に・・・


つい考えてしまいます


現場管理をする立場としての判断は、冷静・迅速に行い、生命第一を判断基準にするということを


身をもって再認識した次第です


今回も迅速な判断が幸いしましたが運も味方してくれたのかもしれません


天候急変の対応は名の通り急を要します、これは絶対的な教訓のひとつとして


現在も頭の中に君臨しています